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2018年10月7日(日)

第49期 将棋新人王戦

10日から決勝三番勝負

「大阪シリーズ」に熱い視線

 29連勝で将棋ブームを巻き起こした藤井聡太七段(16)と、若手強豪を次々と破った出口若武(わかむ)三段(23)の大注目の対決となった将棋の第49期新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負は10日(水)、大阪市福島区の関西将棋会館で開幕します。両者は、奨励会三段リーグ戦で1回対戦があるだけ(藤井勝ち)です。七段に昇段したため、段位規定により新人王戦出場は今期が最後となる藤井七段か、今年9月までの三段リーグ戦で勝ち越して波に乗る出口三段か。「大阪シリーズ」に将棋ファンの熱い視線が注がれています。

読みの精度と速さ驚異

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(写真)藤井聡太七段

 史上最年少(14歳2カ月)でプロ入り、デビューから29連勝、中学生での棋戦優勝を果たし、「超戦国時代」といわれる将棋界に次々と新記録を打ち立てている藤井七段。

 決勝三番勝負に向けて「公式戦での番勝負は初めて。落ち着いて指せるかと思うので、しっかりと全力を尽くしたい」と新人王獲得へ決意を語りました。

 今期新人王戦の準々決勝で近藤誠也五段(22)、準決勝で青嶋未来五段(23)ら若手強豪を次々と下して初の決勝進出を果たしました。

 16歳の藤井七段が優勝すれば、森内俊之十八世名人・九段の最年少新人王記録(17歳0カ月)を31年ぶりに塗り替えることになります。

 角換わり戦法を得意としますが、あらゆる戦型を指しこなします。「藤井将棋でいちばん思うのは読みの精度と速さ、局面の認識能力の高さ」(『将棋世界』2018年11月号で青嶋五段)と恐れられています。詰将棋選手権では4連覇を成し遂げるなど、終盤の強さにも定評があります。

 ふじい・そうた 2002年7月19日生まれ。愛知出身。杉本昌隆七段門下。16年四段(プロ入り)、18年朝日杯将棋オープン戦優勝

早見え早指し終盤強く

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(写真)出口若武三段

 初の決勝進出を果たし、「このような場で対局ができることに感謝しています。藤井七段はとても強いですが、全力を尽くして頑張ります」とコメントした出口三段。プロ棋士になるための最後の最難関、奨励会三段リーグに所属しています。

 奨励会三段で決勝に進出したのは、第46期の大橋貴洸四段につづき5人目。優勝すれば第44期新人王の都成竜馬五段以来の快挙となります。

 出口三段は今年4月から9月までおこなわれた第63回奨励会三段リーグ戦で11勝7敗と勝ち越しました。藤井七段とはプロ入りをかけて第59回三段リーグ戦で一度対戦して敗れたものの、今回大舞台で対決するチャンスをつかみました。

 出口三段は、今年3月の王将戦1次予選で藤井七段を下した井上慶太九段門下。同門には菅井竜也前王位、名人戦挑戦者の実績をもつ稲葉陽八段、船江恒平六段と精鋭ぞろい。決勝戦で“早見え早指しで終盤が強い才能ある将棋”(井上九段)を見ることができそうです。

 でぐち・わかむ 1995年4月28日生まれ。兵庫出身。井上慶太九段門下。2007年9月奨励会入会

目が離せないたたかいに

観戦記者 池田将之さんの話

 将棋決勝三番勝負の見どころを、第1局の観戦記者、池田将之さんに聞きました。

 奨励会三段の決勝進出は2015年の第46期、大橋貴洸三段(現四段)以来となります。大橋三段は菅井竜也六段(現七段)に1勝2敗で敗れましたが、勢いある指し手、入念に準備された序盤戦術は菅井六段を大いに苦しめました。

 今期の三番勝負に進出した出口三段は、三段リーグの昇段争い常連者です。初戦からの5局ではプロ棋士3人を破りました。持ち味である鋭い攻めで藤井七段に挑みます。3期前の決勝と同じく、大きな飛躍を遂げようとする2人の三番勝負は、目の離せないたたかいとなるでしょう。

決勝三番勝負の日程

第1局 10月10日(水)

 大阪市福島区・関西将棋会館

 立会・畠山成幸八段

 記録・冨田誠也三段

第2局 10月17日(水)

 同

 立会・糸谷哲郎八段

 記録・服部慎一郎三段

第3局 10月29日(月)

 同

 立会・畠山鎮七段

 記録・井田明宏三段

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