2018年9月30日(日)
相模原に米ミサイル司令部
相模総合補給廠 突然通知、市長「遺憾」
米陸軍が神奈川県相模原市の相模総合補給廠(しょう)に防空ミサイル部隊を指揮する司令部を配備することがわかりました。28日に在日米軍から防衛省を通じて同市に連絡。加山俊夫市長は、配備の情報が突然、決定事項として提供されたことに対し「大変遺憾な事態」だとする声明を発表しました。
防衛省から相模原市への連絡によると今回配備されるのは新たに発足する第38防空砲兵旅団司令部です。10月中旬から駐留し要員約115人が増員され、日本配備の下位の防空部隊に対する指揮・統制、調整を行います。
南関東防衛局による補足説明では、10月16日から活動を開始し半年から1年かけて段階的に要員を配属。在日米陸軍司令部が行う防空ミサイル部隊の運用の調整を支援します。
相模総合補給廠への配備は、在日米陸軍=第1軍団(前方)司令部があるキャンプ座間(同市と座間市)の収容能力が限定的なためとしています。
米陸軍の防空砲兵旅団司令部は、拠点防衛のためのパトリオットや、高高度で弾道ミサイルを迎撃するTHAADなどの迎撃ミサイルの大隊を指揮します。
日本には嘉手納基地(沖縄県)にハワイの米陸軍防空ミサイル防衛司令部直轄のパトリオットミサイル大隊があります。