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2018年9月27日(木)

きょうの潮流

 大激戦・大接戦の沖縄県知事選は、いよいよ勝敗を決する「三日攻防」に突入します。こうした中、「沖縄 緊急事態」と大書された内部文書がSNS上で拡散されています。公明党の支持母体である創価学会が、安倍政権が全面支援する候補への支持拡大を求めたものとみられます▼衝撃的なのは、次の文言です。「断じて逆転へ!!全国から猛攻撃を」。何と物騒な言葉遣いかと思いますが、選挙の対決構図をまさに言い表しています▼今回の県知事選。名護市辺野古の新基地反対が7割。辺野古埋め立て承認撤回の支持も7割。国家権力総動員でこうした圧倒的な民意を押しつぶし、文字通り「猛攻撃」をかけている「安倍官邸」対沖縄県民のたたかいです▼22日、那覇市内で開かれた玉城デニー候補必勝の大集会でこうしたやり方を厳しく告発したのが、命をかけて安倍政権とたたかった翁長雄志知事の妻・樹子(みきこ)さんです▼まだ四十九日の前でしたが、意を決して訴えました。「政府の権力をすべて行使して、私たち沖縄県民をまるで愚弄(ぐろう)するように押しつぶそうとする。何なんですか、これは」。涙と憤りの声は多くの県民の心を揺さぶり、「何とかしたい」という思いを広げています▼相手も必死です。安倍晋三首相が自民党総裁選で3選された直後の県知事選で負ければ政権にとって大打撃となります。すでに県都・那覇市で大攻勢が始まっています。「簡単には勝てない。でも簡単には負けない」。樹子さんの、この言葉を肝に銘じたい。


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