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2018年9月25日(火)

沖縄県知事選終盤 「互角」の大激戦

デニー候補勝利へ猛奮闘

自民「残り1週間で追い抜く」

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(写真)激励をうけるデニー候補=24日、沖縄県中城村

 名護市辺野古の米軍新基地の是非を最大争点とする沖縄県知事選(30日投票)は、地元紙や共同通信が世論調査で「互角」と報じるなど、最後まで予断を許さない情勢の下で終盤に入りました。

 翁長雄志知事の遺志を継ぐ「オール沖縄」の玉城デニー候補は24日、普天間基地を抱える宜野湾市など本島中部を駆け回りました。

 デニー氏は「辺野古新基地建設に反対し、縦横無尽に飛び回るオスプレイが使っている普天間基地も閉鎖・返還して県民に戻すのが順当な筋道です。子どもたちのために沖縄を、青い空を取り戻そう」と強調。子どもの貧困対策や安心して子育てできる環境づくりを訴えました。

 応援に立った謝花(じゃはな)喜一郎副知事は「翁長知事が命を削り筋道をつけた承認撤回を受け止め、辺野古埋め立てを絶対許さない意志を貫徹できる候補を選ぶかが問われる。玉城候補をおいて翁長知事の遺志を引き継げる候補はいない」と訴えました。

 一方、辺野古新基地強行の安倍政権丸抱えの佐喜真淳候補は同日、本島南部で遊説。自民党の塩谷立選対委員長は街頭で「相手候補に追い付き、最後の1週間で追い抜くという大事な時期に来ている」と力を込めました。

 期日前投票も前回比で2倍近いペースで推移する中、日本共産党支部や全国からの支援者は宣伝や対話に全力を挙げました。

 東京都在住の女性は「大激戦、大接戦です。今日も明日も明後日も期日前投票ができます。子どもたちのために基地のない沖縄に変えたいですね。それができるのは玉城デニーさんだけです」と訴えました。

 元公務員の男性は「これまでは立場上、何も言えなかったが、辺野古を埋めちゃいけない。知り合いは大勢いる。今から支持を広げる」と応えました。

 「何かお手伝いできれば」と事務所を訪れた那覇市の女性(63)。夫のもとに先週、50年前に卒業した中学の同級生から相手有力候補のビラやメモが入った封書が届いたといい、「顔も覚えていない人から届くなんて、相手陣営も必死です」と語りました。

相手も必死 負けない

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(写真)玉城デニー候補への支持を呼びかける人たち=24日、那覇市

 電話での支持拡大が遅れていた那覇市の繁多川(はんたがわ)地域では、対話になった女性から「相手候補の陣営からはもう4回も電話がかかってきたわよ。何をやっているの」と、叱咤(しった)激励されたと言います。

 女性(58)らは「相手も必死で、官房長官が何度も沖縄入りするなど官邸ぐるみの選挙をやってきているから、ものすごい危機感を募らせている人が多い」と指摘。佐喜真陣営が20~30代に支持を伸ばしているとの報道にもふれ「とにかく一人でも多く声をかけて息子や娘、孫たちに広げてもらうよう呼びかけるしかない」と話していました。

 同市首里地域では、兵庫県から来た公明県議が商店街を回るなど「公明党、創価学会が相当入ってきている」といいます。24日から期日前投票所が始まった首里支所には、投票に訪れる人の車で駐車場があふれる時間帯もありました。

 同地域の女性(78)は「相手陣営は、こちらよりもずっと前から選挙準備を整えて先行してきた。勢いや雰囲気で勝てると思っていたのに最後の1週間で逆転された知事選の時もあった。大接戦だと思う。イヌやネコにも『デニーさん、お願いね』と言うぐらいの気持ちで、誰かに会ったら支持を広げて頑張らないといけない」と語りました。


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