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2018年9月14日(金)

“翁長知事のバトン受けつぐ” 沖縄知事選告示

デニー候補駆け抜ける

戦(いくさ)に使う基地造らせない

 辺野古に新たな米軍基地を造らせない、翁長雄志知事の遺志を継ぎ、誇りある豊かな沖縄を実現しよう―。13日、告示された沖縄県知事選(30日投票)に立候補した玉城デニー氏はこう訴え、母親の出身地である伊江島を出発点に、名護市辺野古、うるま市、沖縄市、宜野湾市、そして県都・那覇市へと駆け抜けました。


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(写真)支援者の激励に握手で応えるデニー氏=13日、沖縄県伊江村

「島ぐるみ」発祥の地

■伊江島

 デニー候補は、実の母の出身地であり、「オール沖縄」の源流でもある「島ぐるみ闘争」発祥の地、伊江島(伊江村)から第一声を上げました。

 島の中央にそびえる県内有数の景勝地「伊江島タッチュー」として古くから親しまれてきた城山(ぐすくやま)。快晴の空の下、頂を見上げる山の中腹での出発式には100人以上の支援者が集まり、駆け付けたデニー氏を大きな拍手や歓声で出迎えました。

 人口約4500人の伊江島を第一声の地に選んだ理由について、デニー氏は、母の出生地として自身のよって立つところを意味するアイデンティティーをつなぐ場所であるとともに、「島ぐるみ」闘争発祥の地であることなどを力説。「イデオロギー(政治信条)よりもアイデンティティーを大事にしようという翁長雄志知事の遺志をしっかり受け継ぎ、辺野古に新しい基地を造らせない。その意思を明確にして選挙戦を堂々とたたかっていこう」と呼びかけました。

 伊江島は、凄惨(せいさん)を極めた沖縄戦の激戦地で、住民のほぼ半数が犠牲になった歴史を抱えています。戦後も1950年代半ば、米軍が基地建設のため“銃剣とブルドーザー”で土地を強奪しましたが、「先祖代々の土地を守ろう」と住民たちが非暴力の抵抗に立ち上がり、沖縄全島に土地強奪反対のたたかいが広がる保守・革新を超えた島ぐるみ闘争に発展しました。

 それらの歴史にふれてデニー氏は「あの時、日本国憲法が及ばないここ伊江島・沖縄で、人権を取り戻すと、(親や祖父母たちの世代は)しっかり自分の体で自分の思いを精いっぱい発していた」と強調。安倍政権による新基地建設強行で県民の人権と尊厳が踏みにじられ続けている沖縄の現状を重ね合わせ、誇りある豊かで平和な沖縄を築くためにも激戦を勝ち抜く決意を訴えました。

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(写真)米軍キャンプ・シュワブゲート前で訴える玉城デニー候補=13日、沖縄県名護市

県の撤回判断を支持

■辺野古ゲート前

 デニー候補は新基地建設の現場、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に立ち、座り込みを続ける人たちと固く握手を交わしました。

 デニー候補は、新基地断念に向けオール沖縄、現場が頑張るのは「沖縄の海、陸に二度と戦(いくさ)に使うための基地を造らせない。子どもたちに再び基地の負担を与えるわけにはいかないという判断があるから」と強調。この判断が県による埋め立て承認の撤回となったと指摘し、「これをもし覆すようなことがあったら日本の司法は死んだも同じ。そのぐらい翁長知事と県の判断は、法の趣旨に照らしても乱れのない正しい判断だ」として、撤回を断固支持していくと表明。参加者から盛大な拍手と「よーし」の声が送られました。

 ゲート前に通い続ける男性(68)は「4年前に翁長知事がゲート前で告示第一声を上げたときの雰囲気と通じるものがあった。やってやるという思いを改めて強くしました」と興奮気味に語りました。

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(写真)支持を訴えるデニー(中央)、ナカニシ(その右)の両候補ら=13日、沖縄県宜野湾市

「建白書」実現めざす

■宜野湾

 米軍普天間基地を抱える宜野湾市でデニー候補は「翁長雄志知事からバトンを受け取った大切な気持ちの一つは、建白書の実現です」と強調しました。建白書に掲げる普天間基地(同市)の即時閉鎖・返還は、海外に置いている米軍基地が削減されている米国防総省の計画の中で考えれば十分可能だと指摘。また、稲田朋美元防衛相が、仮に辺野古新基地を造れば普天間基地は戻ってくるのかとの国会質問に「いいえ、普天間の固定翼機の機能を他の空港で担保できなかったら、普天間を返すのは難しい」と答えたことを紹介し「普天間を返還する代わりに辺野古に新基地を造る理由は、どこにもその根拠がない」と力を込めました。

 市長選(23日告示、30日投票)に出馬する「オール沖縄」のナカニシ春雅予定候補は、米軍機の相次ぐ部品落下事故以降、小学生が今も授業中に米軍機の飛行で避難を強いられているとし「子どもたちがこんな状況に置かれているのは理不尽だ。私は市民の先頭に立って声を上げたい」と訴えました。


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