2018年8月20日(月)
成長・発達の保障へ
教育のつどいが閉会
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長野市内で開かれていた「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2018」は19日、3日間の日程を終えて閉会しました。父母・保護者、市民、教職員らのべ4200人が参加し、子どもと教育をめぐって討論しました。(関連記事)
全日本教職員組合(全教)など24団体でつくる実行委員会は閉会にあたり「憲法をいかし、平和を守り真実をつらぬく教育と社会を」とのアピールを発表。憲法を守りいかすのか、憲法を改悪して日本を「戦争する国」へとつくり変えるのかが鋭く問われるなかで集いが開かれたことを強調し、憲法をいかし、平和を守り真実をつらぬく教育の確立、子どもたちのありのままから出発し、一人ひとりの成長・発達を保障する教育の大切さが確認されたとしています。
30の分科会では、多くの若い世代の「レポート報告」が行われました。教育の自由と自主的で豊かな教育研究活動に基づく専門性が重要だと強調し、「子ども、父母・保護者、市民、教職員の共同で、憲法と子どもの権利条約がいきて輝く教育と社会を確立しよう」と呼びかけています。
つどい終了後の記者会見で、分科会司会者や共同研究者らがまとめを報告。小学校英語の導入で「大変なしわ寄せが子どもと担任教師に襲いかかっている」問題や、小学校の「道徳科」で教科書使用や指導方法など現場の教師への縛りが強くなっている問題が指摘され、これにどう抗するかの討論・交流が行われたことが紹介されました。
山口県の中学校教師(57)は「若い教員が悩みを出しあい職場教研を開いている実践に未来を感じ、頑張っている仲間の姿に力をもらった。地元での実践につなげていきたい」と話しました。