2018年8月14日(火)
翁長知事の告別式に4500人
平和願う沖縄の心貫いた
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8日に膵(すい)がんで亡くなった翁長雄志・沖縄県知事の葬儀と告別式が13日、那覇市の大典寺で行われ、政界関係者や県民ら約4500人が参列しました。喪主は妻の樹子(みきこ)さん。遺族を代表して長男の翁長雄一郎さんが謝辞を述べました。
雄一郎さんは、家族思いで“孫煩悩”、お酒や野球、相撲、庭いじりが好きだった“父・翁長雄志”の姿を紹介。“政治家・翁長雄志”については「沖縄への愛を力に変えて人生をささげてきました。それと同じくらい日本を愛していました。その信念は病に倒れ、死を覚悟した時でも変わらなかった」と語りました。
「父が信念と覚悟を貫いて政治に生きることができたのは、共にたたかった皆様、競い合い切磋琢磨(せっさたくま)した皆様、何より父を信じ支えてくれた皆様のお力添えがあったからです」と感謝を述べました。
党派を超えて多くの参列者がありました。稲嶺恵一元県知事が弔辞を読み上げました。稲嶺氏は「あなた(翁長知事)が命をかけて取り組んだ行動は、日本国全体に大きなインパクトを与えたと確信しています。あなたが大事にしてきた平和を希求する沖縄の心は、次の世代にもしっかり受け継がれていくことでしょう」と述べました。
日本共産党から山下芳生副委員長・参院議員や赤嶺政賢衆院議員らが参列しました。
葬儀・告別式に先立って、翁長知事の位牌(いはい)と遺影、遺骨を乗せた親族の車両が県庁と、那覇市長として執務した市役所の前を通りました。
県庁の正面玄関では副知事や県議、大勢の県職員や県民が、車から降りた親族を出迎えて黙とうしました。車両が県庁を去るとき、県民の間から「翁長さんありがとう」の声が上がりました。