2018年8月12日(日)
県民が心を一つにすれば はるかに大きな力になる
翁長知事の「遺言」 次男・雄治氏が代弁
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「沖縄は試練の連続だった。しかし、一度もウチナーンチュ(沖縄県民)の誇りを捨てることなくたたかってきた。ウチナーンチュが心を一つにしてたたかうときには、おまえが想像するより、はるかに大きな力になる」
父・翁長雄志氏から何度も聞かされてきた言葉です。次男・雄治(たけはる)氏は11日の県民大会に登壇し、「遺言」を代弁しました。
「最後の最後まで、どうやったら辺野古新基地を止められるのか。病室のベッドの上でも資料を読みあさり、がんばっていた」という翁長氏。雄治氏は、常日ごろ、父が周囲に訴えていた言葉を紹介します。
「沖縄に、辺野古に新基地をつくる。どれほど大義名分があるのか。全国に置いておけないから沖縄に置けばいい。今、われわれが納得できないものを将来の子どもたちに、残してしまうのか」
雄治氏は、決意と覚悟を表明しました。「『国の専権事項』だからといって、いま責任を持っているわれわれが何もせずに指をくわえてみているわけにはいかない。『オール沖縄』は、ウチナーンチュの強い決意であり、覚悟です。その民意に、われわれ政治家が突き動かされている。父に、辺野古新基地が止められたと報告できるように、頑張りましょう!」
雄治氏は、翁長氏が大会で着用するはずだったエメラルドグリーンの帽子を、舞台に用意されていた椅子の上に置きました。