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2018年8月4日(土)

復旧へ大粒の汗

西日本豪雨ボランティア

ミカン畑に土砂30センチ

愛媛・宇和島 “少しでも力に”

写真

(写真)土砂を袋につめて運び出すボランティア=3日、愛媛県宇和島市吉田町

 西日本豪雨でミカンなどの農業に大きな被害があった愛媛県では、農業の復旧に向けて畑の土砂などを取り除く作業が続いています。ボランティアも猛暑の中、復旧作業に取り組みました。

 同県宇和島市吉田町。ミカン畑には高さ30センチほどの土砂が積もり、倉庫の中も泥でいっぱいです。気温は32度近くまで上昇し、照りつける真夏の日差しに参加者は大粒の汗を流しました。

 「少しでも力になりたい」と意気込んだのは、岐阜県郡上(ぐじょう)市からきた女性(24)。畑の中の石や倉庫内の農具を抱えて運びだしました。「地元の方とも交流ができて、この地域が好きになります」と笑みを浮かべました。長野市から駆け付けた女性(41)は「1人ができる作業はほんのわずか。継続することが大事です」と表情を引き締めました。

 ミカン農家の男性(69)は「どこから手をつけていいか分からなかった。ボランティアがきて助かります」と喜びます。

 宇和島市の農業支援を中心に活動するNPO法人「ユナイテッド・アース」の男性(23)は「必要な復旧作業が途方もないほどあるのに対して、ボランティアの数が少ない」と語ります。同団体は7月中旬からのべ190人がボランティアに参加。「もちろん住宅復旧の支援は必要だが、産業が復興してこそ地域が復活します」と話しました。

 (斎藤和紀)


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