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2018年8月4日(土)

新基地断念へ8・11県民大会成功を

村ぐるみ参加案内

沖縄・読谷村

 11日に那覇市の奥武山(おうのやま)公園陸上競技場で開かれる「土砂投入を許さない! ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会」が1週間後に近づいています。日本一人口が多い村として知られる沖縄県の本島中部にある読谷(よみたん)村(約4万1千人)は、村長を委員長とする実行委員会を立ち上げ、幅広い村民の参加を呼びかけています。

 (丹田智之)


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土砂投入許さない

 読谷村には、沖縄戦での空襲や飢え、「集団自決」(強制集団死)で住民が犠牲になった悲惨な歴史があります。

 読谷村長(6期)、参院議員(1期、社民党)などを歴任した山内徳信さん(83)も沖縄戦体験者です。「戦火を逃れようと家族で山原(やんばる)の森に避難し、収容所生活では米兵の残飯を拾って、食いつないだ」と証言します。

 最大で村土の約95%(現在は35・6%)を軍用地が占めていた戦後、読谷村で反基地闘争が拡大。1943年に旧日本軍が村民の土地に建設した沖縄北飛行場は、2006年の全面返還まで米軍読谷補助飛行場として村の中央を占領し、米軍の事件・事故も相次ぎました。こうした歴史から、村民には反戦意識が根強くあります。

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(写真)山内徳信さん=2日、沖縄県読谷村

 山内さんはいいます。「読谷村は『基地との共存』を拒否して発展を遂げてきました。基地が経済発展の阻害要因になっていることを村民はよく知っています。基地との共存は戦争につながります。戦争の中を生き残ることができた人間の使命として、歴史に逆行する新基地建設を阻止したい。そのために私も県民大会に参加します」

 読谷村実行委員会の取り組みの広がりで、人づてに「行きましょうね」と声が掛かっています。

村議長からPTAまで「最大限の取り組み」

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設断念を求める「8・11県民大会」(那覇市)の成功を目指してつくられた読谷村実行委員会は、村議会議長、教育長などの個人と婦人会や老人クラブ連合会、商工会、青年団協議会、PTA連合会など村内20団体で構成されています。

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(写真)8・11県民大会への参加を呼びかける横断幕=1日、沖縄県読谷村

 「辺野古新基地建設に強く反対」「県民の民意を全国・全世界に発信する」などを設立趣旨に掲げ、県民大会の成功のために「最大限の取り組みを行う」としています。

 横断幕や国道沿いの大型ビジョン、村のホームページなどで周知。大会当日は各団体の寄付金などで大型・中型バス10台(定員480人)を手配し、無料で会場へ送迎します。

 同村宇座区の老人クラブ「百の会」のメンバーとして大会への参加を呼び掛けている山内慶一さん(68)は「週4回、辺野古のゲート前に座り込んでいます。土砂の投入を止め、翁長雄志知事を支えるために大会を成功させたい」と話しています。

 読谷村の日本共産党3支部では、県民大会の告知ビラ2000枚を配布し、ポスター200枚を村内に張り出しました。イサ真武村議(候補)、城間まゆみ村議候補も街頭演説で県民大会に触れて参加を呼び掛けています。

 伊佐眞政・党村委員長は「村長を中心に実行委員会が立ち上がり、村ぐるみの取り組みになっています。政治的立場を超えて力を合わせ、大会を成功させるために共産党の役割を果たしていきたい」と力を込めました。

民意示し翁長知事支える

読谷村実行委員長・村長 石嶺傳實(いしみねでんじつ)さん

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 辺野古新基地建設問題は名護市だけの問題ではありません。近年では米海兵隊普天間基地(宜野湾市)所属のオスプレイが名護市安部(あぶ)の海岸に墜落しました。読谷村にも落ちるかもしれない。まさに沖縄県全体の問題です。

 日本国内にある米軍施設の7割が、国土面積の0・6%しかない沖縄に存在し、また新たに美しい海を埋め立てて基地を造ることには道理がありません。

 読谷村でも今年1月、米軍の攻撃ヘリがリゾートホテルの近くに不時着しました。単なる「路上駐車」の感覚なのか。迷惑千万です。

 「誇りある豊かさを」と基地のない平和な沖縄を目指す翁長雄志知事に共感します。沖縄の永続的発展につながると期待しています。

 読谷村では現在、返還された軍用地(嘉手納弾薬庫地区の一部)を利用して区画整理事業を展開しています。雇用もたくさん生まれていますし、これから住宅も建っていきます。基地関連の収入に依存せず、村を発展させてきました。翁長知事が言うように、米軍基地は経済発展の阻害要因だと思います。

 今の困難な状況を打開し、新基地建設をやめさせる行動の一つとして県民大会が取り組まれます。沖縄の現状を発信し、改めて民意を示すための重要な大会です。翁長知事を支える上でも大事な大会になります。「新基地建設は許さない」と声を上げていくことは、大きな意義があります。

 暑い中ですが、多くのみなさんに参加していただきたい。


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