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2018年8月2日(木)

女性「中絶合法化を」

審議大詰め 国会前に数千人

アルゼンチン

 南米アルゼンチンで人工妊娠中絶の全面的な合法化法案の国会審議が大詰めを迎えています。現地からの報道によると、7月31日には、法案を支持する女性たちが中絶合法化のシンボルとなった緑のスカーフやハンカチを身に着けて行動。女性の権利を守ろうと立ち上がった高校生や大学生など若い世代の姿が目立ちました。(菅原啓)

 首都ブエノスアイレス市内の劇場では、400人以上が参加する女優ネットワークが記者会見。いかなる修正もなしに法案を可決するよう訴えました。

 国会前では、緑のスカーフをまとった女性たち数千人が集まり、中絶の全面合法化をいますぐなどのスローガンを唱和。大学生、高校生らは全国一斉の「学生大行動」を実施。各地で討論会や公開ラジオ放送などさまざまな形態で中絶合法化の重要性を訴えました。

 ブエノスアイレス大学生連合の女性問題担当書記ルナ・パルマダさんは地元紙パヒナ12に、女性の運動とともに「私たちは社会の多数派を獲得してきた」と発言。上院では、下院で承認された権利を妨害するカトリック教会などの策動があることを指摘して、「ひきつづき街頭に出て行動する。それが、私たちの責任です」と決意を語りました。

 上院ではこの間、専門家や団体代表らを招いた公聴会が行われてきました。今回の行動は、「合法・安全・無償の中絶の権利を求める運動」が公聴会最終日となった31日に上院議員らへの圧力を強めるために呼びかけたものです。

 地元メディアなどによると、上院議員71人のうち法案支持は27人、反対は32人、態度不明が12人。態度不明から賛成に変わった議員の一部は、無償化などに関連して法案の部分的修正を求めています。8月8日に予定される上院での法案採決の行方は依然予断を許しません。

 アルゼンチンの妊娠中絶問題 アルゼンチンでは、これまでも性暴力による妊娠や母体が危険な場合など例外的な中絶は認められてきました。しかし、女性団体によると、手続きに手間がかかるとか、費用がかかるため、約50万人が「非合法」で危険な中絶手術を受けざるをえない実態がありました。今回の法案は、中絶を全面的に合法化し、無料の公立病院も利用可能とする内容。下院は6月14日にこの法案を賛成多数で可決しています。


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