2018年7月25日(水)
統一したホーム柵を
視覚障害者団体 国交省に要請
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視覚障害者らでつくる愛知視覚障害者協議会(愛視協)、視覚障害者の権利を守る運動を支援する会、NPO法人愛知健康センターは24日、駅のホームからの転落事故を防ぐために統一した形式の開閉式の可動式ホーム柵の設置を国土交通省に要請しました。街頭宣伝などで集めた3739人分署名を提出しました。日本共産党の本村伸子衆院議員、武田良介参院議員が同席しました。
現在、1日の乗降客が10万人を超える駅を中心に可動式の柵の設置が進められています。従来型のドアが左右に開閉する可動式ホーム柵に加え、コスト削減などを理由に、ロープやバーが上下に動く「昇降式」、ドアの大きさが4メートル以上の「大開口ホーム柵」などが試験的に導入されています。
参加者らは、昇降式や「大開口式」では視覚障害者があらかじめ乗車位置を確認することができず、白杖(はくじょう)の先で方向を確認できないことなどを挙げ、昇降式ではなく開閉式で開口幅が2メートル程度のものを採用すること、日常的に利用する乗降客10万人以下の一般の駅への可動式ホーム柵の設置や人員の配置などを求めました。
愛視協の梅尾朱美会長代行は「命がけで電車を利用している。視覚障害者が一番困るのは駅のホームに何があるか分からないこと。ホーム柵が統一されていないと有効に使えない。統括部署の国交省が認識してほしい」と訴えました。