2018年7月22日(日)
西日本豪雨 「片付け 救援に感謝」
広島県災対連ボランティア
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労働組合や民主団体、市民団体でつくる「災害被災者支援と災害対策改善を求める広島県連絡会(広島県災対連)」は21日、西日本豪雨で床上浸水などの被害をうけた広島県安芸郡坂町の坂東地区でボランティアに取り組みました。初めてボランティアに参加する人も含めて18人が参加。3カ所に分かれて民家の片づけ、側溝の泥出しの作業をしました。
10分作業をし、10分の休憩を繰り返しました。県医労連の煙崎久美子書記次長は「このやり方は、作業効率を上げる」と歓迎。休憩ごとに「水分をとってください」などと号令をかけました。休憩中は被災者らとの対話を心がけました。
坂町の浜宮地区住民福祉協議会の豊岡積会長(71)は「猛暑の中、家族だけで片付けるのは限界。非常に感謝している」と話しました。
「車1台が流されダメになった」と話す男性(53)の自宅敷地内の倉庫の片づけでは、ぬれたものを道路まで手押し車で運び出し、庭にたまった土砂を土のう袋に詰めました。
自宅1階は約1メートル浸水し、洗濯機、冷蔵庫、エアコン室外機など電化製品や家具が水に漬かりました。男性は「知り合いには家もダメになった人もいるし、亡くなった人もおる。大変だとは言えない」としながらも、「母親が精神的にまいっている」などの実態を語りました。
この日のリーダーを務めた男性は「一日でも早く家に安心して住めるように支援していきたいです。被災者の要望を聞くと同時に、国などの支援制度の内容を伝えていきたい」と語りました。
(広島県・宮中里佳)