しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月27日(水)

児童福祉司の増員を

法改正案 6野党会派が提出

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(写真)改正案提出後開かれた野党共同記者会見。右端は高橋千鶴子衆院議員=26日、国会内

 日本共産党、立憲民主党、国民民主党、無所属の会、自由党、社民党の6野党・会派は26日、児童福祉法・児童虐待防止法改正案を衆院に提出しました。

 両改正案は、3月に東京・目黒区で発生した船戸結愛ちゃん(5)の死亡事件など痛ましい児童虐待事件が相次ぐなか、自治体や関係施設の意見などを踏まえて取りまとめ、国会会期延長を受け、野党各党が合意し緊急に提出したものです。

 現行では政令で定める児童福祉司の配置基準を改正で法定化し、政府目標の「人口4万人に1人」(2019年度)から「3万人に1人」へと増やすほか、各児童相談所に1人追加し、虐待対応件数の多い児相にも上乗せするなど、全体で約1200人増員します。また、児童虐待の相談対応職員の常勤職への転換など待遇改善も盛り込んでいます。

 改定で必要な予算は年間約80億円程度。提出議員は記者会見で「財源を手当てできない金額ではない」(国民民主党の岡本充功衆院議員)と強調しました。

 提出後、日本共産党の高橋千鶴子議員は、「人を増やすだけでは解決しないが、現状では現場が対応できない」と指摘。野党提案をもとに全会一致で成立した危険ドラッグ規制強化のための改正薬事法のように、成立は可能だとした上で、「法案審議を通して与野党が、どうすれば実効ある対策となるか真剣に議論することが大事だ」と語りました。


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