しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月15日(金)

カジノで文化振興

吉良氏 「言語道断だ」と批判

 文部科学省設置法改定案が6日の参院本会議で審議されました。改定案は、投資を呼び込めるような文化芸術資源で「稼ぐ文化」を推進する安倍政権の文化政策のもとで「新・文化庁」に向けて機能強化をはかるもの。

 日本共産党の吉良よし子議員は、安倍政権が経済拡大戦略に文化を位置づけ、経済政策に文化芸術を利用しようとしていると指摘。カジノ実施法案では、納付金の額に相当する金額を観光や文化芸術の振興に必要な経費に充てるといわれていることをあげ、「カジノという賭博による、人心の荒廃、人の不幸の上に集めたお金を文化芸術に充てるなど言語道断だ」と批判しました。

 また、博物館の所管を文科省から文化庁へ移管する点について、「社会教育の理念の実現をはかることができるのか」「博物館の社会教育施設としての役割が今後も大いに発揮できるようにすべきだ」と追及しました。

 林芳正文科相は「文化の経済的価値を高めていく施策の推進」などをあげ、「幅広い文化芸術の充実が重要だ」と主張しました。


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