しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月15日(金)

報告書でも佐川氏擁護

参院委 辰巳氏「改ざん調査」追及

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(写真)質問する辰巳孝太郎議員=14日、参院財金委

 森友決裁文書改ざん・交渉記録廃棄等に関する財務省の調査報告書が、真実を隠し、佐川宣寿前理財局長とその部下を守る内容になっていることが浮き彫りになりました。日本共産党の辰巳孝太郎議員が14日の参院財政金融委員会で追及しました。

 調査報告書は、17年2月に「交渉記録はなかった」と答弁しながら、今年3月の証人喚問で「文書の取扱規則の話をした」と強弁した佐川氏を追認するように、17年答弁の時点で同氏が交渉記録の「存否を確認しないまま」「廃棄されているはずであると認識していたものと認められる」としています。

 辰巳氏は、調査報告書によれば、佐川氏の部下の中村稔理財局総務課長、田村嘉啓国有財産審理室長(共に当時)は交渉記録が残っていると知っていたと指摘。「両氏は、佐川氏に残っていると報告していないのか」とただしました。矢野康治官房長は「残っているという報告は上がっていなかった」「(両氏は)保存期間の具体的な終期の考え方を報告した」と述べました。

 辰巳氏は「なぜ残っていると報告しなかったのか。それを調査すべきだ」と報告書の矛盾と不備を追及。矢野官房長は「われわれの調査、すべからく全部ということは無理がある」と釈明しました。

 辰巳氏は、報告書について「佐川氏には交渉記録があると報告されていなかったことにし、存在を知っていた部下については、廃棄したとウソを伝えたことにならないようにするための作文だ」と批判。「官邸を守った佐川氏を守り、その部下を擁護するものになっている」と強調しました。


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