しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月28日(月)

個人の尊厳踏みにじる政治変えよう

東京・杉並、狛江 小池氏が訴え

 日本共産党の小池晃書記局長は27日、東京都杉並区の阿佐ケ谷駅前と狛江市の狛江駅前で演説し、「改ざん、隠ぺい、ねつ造、セクハラ問題。もう安倍政権はお引き取り願おう。疑惑の徹底究明、悪法は徹底審議で廃案に」と訴えました。


 杉並区では6月17日告示の区長選で市民と野党の共同候補が実現、定数2の区議補選も行われ、狛江市では高橋都彦市長がセクハラ問題で辞意表明し市長選へ。演説が進むにつれ、買い物客、子ども連れの家族が次々足を止め、耳を傾けました。

 小池氏は、与党が成立を狙う「働き方大改悪」法案など緊迫した国会情勢を報告。このなかで加計学園の獣医学部新設問題をめぐり愛媛県の新文書で明らかになった安倍晋三首相と加計孝太郎理事長との2015年2月の面会を学園側が「担当者が誤った事実を県に伝えた」というコメントを発表したことについて、「想像を絶する言い訳だ。加計学園が事を優位に運ぶために安倍首相に会ったことをねつ造したことになり、本当なら大変なことだ」と指摘しました。

 そして「安倍首相は『加計さんは、私の地位を利用して何かを成し遂げようとしたことは40年間一度もなかった』と答弁した。事実ならまさに安倍首相の名前を利用してことを成し遂げようとしたことになるが、安倍首相は怒りもしない。加計さんのうそだということを誰よりもよく知っているからだ」と厳しく批判。徹底した真相究明のためにも加計氏の証人喚問、愛媛県知事の国会招致を実現しようと呼びかけると大きな拍手がおきました。

 そのうえで、来年の統一地方選挙、参院選挙に向け「日本共産党が大きくなることにこの国の未来がかかっている。未来に責任を持たない政治、人権をじゅうりんする政治、個人の尊厳を踏みにじる政治を変えて、新しい希望の持てる日本の政治を一緒につくっていこう」と力を込めました。

 阿佐ケ谷駅前では、三浦ゆうや区長予定候補、日本共産党の野垣あきこ区議予定候補、原田あきら都議が「選挙で安倍政権ノーの審判を」「区民に耳を傾ける区政を実現しよう」と訴え。区民で3児の母親が応援演説しました。

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(写真)声援に応える(左から)小池書記局長と岡村、宮坂、西村、鈴木の各市議、吉良参院議員=27日、東京都狛江市

市長はセクハラ率直に認めよ

 狛江駅前で小池氏は「高橋市長の辞任表明でよしとするわけにはいかない。しかも市長はセクハラだと認めていない」と指摘。「市長はセクハラを率直に認め、事実を明確にし、心から謝罪し、一刻も早く辞職すべきだ。狛江の市政を刷新する市長を市民と野党の共闘で実現していこうではないか」と訴えました。

 吉良よし子参院議員は、4人の被害者の実名告発によってようやく市長が辞任表明したことについて「遅すぎるが当然だ」と批判。福田淳一前財務次官のセクハラでも「麻生財務大臣は福田氏を擁護し、『はめられた』などと女性蔑視の発言をした。安倍政権の人権意識の低さにがく然とする。法律にセクハラ禁止規定を明記すべきだ」と訴えました。市長のセクハラを最初に市議会で追及した西村あつ子市議が「共同広げ、市民のための市政に」と呼びかけました。


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