しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月25日(金)

国交省、虚偽答弁の疑い

「新たなゴミ」で山添氏追及

参院国交委

写真

(写真)質問する山添拓議員=24日、参院国交委

 学校法人「森友学園」への国有地売却で財務省が新たに開示した交渉記録から、約8・2億円の値引きの根拠とされた地中ゴミをめぐる国土交通省の答弁が虚偽だった疑いが濃厚になりました。日本共産党の山添拓議員が24日の参院国交委員会で追及しました。

 山添氏は、交渉記録のうち2016年4月5日の応接記録(財務省近畿財務局作成)を元に質問。記録には工事業者の説明とみられる「(ゴミの)層がどこまでかは確認できていないし、写真・資料など残していない」「改めて掘削するしかない」との記述があります。

 当日は、学園側から「新たなゴミ」が出たと報告を受けた財務局と国交省大阪航空局の職員が現地確認に赴いた日。山添氏は「国交省は今年3月、この日に写真の提示を受けながら現場を確認したと答弁している。写真はないとの記載と矛盾する」とただしました。

 同省の蝦名邦晴航空局長は「事実関係を確認する」と述べ、虚偽答弁の可能性を否定しませんでした。

 国は写真を根拠に、最終的に深さ3・8メートルおよび9・9メートルに達する大量のゴミがあるとして、約8・2億円(鑑定価格は9億5600万円)を値引き。山添氏は「値引きの出発点の経緯が改めて問われている」として徹底究明が必要だと主張しました。


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