しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月18日(金)

根拠ない長期収容やめよ

入管センター 藤野氏対策求める

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(写真)質問する藤野保史議員=16日、衆院法務委

 日本共産党の藤野保史議員は16日の衆院法務委員会で、入国管理センターで自傷事件が相次いでいるとして緊急対策を求めました。

 東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で14日にブラジル人男性の自殺未遂事件が起きました。首にタオルをまいた状態で発見されたといいます。

 藤野氏は、男性が2年以上収容されていたと聞いていると述べ、「多くの収容者がいつまで収容されるのか分からないと精神的にも追い込まれている。いわれのない長期収容はやめるべきだ」と強く求めました。

 藤野氏は、2009年以降、毎年自傷事案が起きていると指摘。法務省が自傷事案のうち、自殺未遂件数を調査していなかったことを批判し、調べるよう要求。法務省の和田雅樹入管局長は「検討し、できる限り指摘に応えたい」と述べました。

 藤野氏は、収容所を視察し、意見を述べる第三者機関である入管収容所等視察委員会が施設の医療整備などを提起しているのに法務省が対応していないのが問題だとして「自殺を防ぐことは待ったなしの緊急課題だ」と対策を求めました。上川陽子法相は「所要の体制整備に取り組んでいきたい。ご意見に耳を傾けながら対応したい」と答えました。


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