2018年5月15日(火)
麻生財務相 被害女性に渋々謝罪
「セクハラ罪ない」撤回せず
麻生太郎財務相は14日、衆院予算委員会で、福田淳一前財務事務次官のセクハラ問題について、被害女性に「おわび申し上げる」と述べました。問題発覚から1カ月以上たつなか、財務相としては初めての謝罪です。
立憲民主党の川内博史氏から被害女性への謝罪を迫られた麻生氏は、「(財務省として)文書でおわびを申し上げている」として自身の謝罪に消極的な姿勢も見せましたが、「あらためて口頭で言えと言われるのなら」と述べ、渋々謝罪に応じました。
一方で麻生氏は、「セクハラ罪という犯罪はない」との自身の発言については「誤解を与えたというのであれば、発言の仕方を考えなければと思っている」と述べながら、撤回はしませんでした。立憲民主党の本多平直議員への答弁。
麻生氏は「セクハラは“親告罪”」と答弁したことを追及されても、「セクハラは、相手側が『セクハラを受けた』と訴えられた形で罪になる。殺人とか強姦(ごうかん)とか強制わいせつとかは、訴えなくても罪になる。罪の成立の仕方が違うという事実を言った」などと無反省な答弁に終始しました。