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日本共産党

2018年5月12日(土)

セクハラ「はめられた可能性」

麻生氏が発言“撤回” なお無反省答弁

宮本徹氏追及

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(写真)質問する宮本徹議員=11日、衆院財金委

 麻生太郎財務相は11日午後の衆院財務金融委員会で、福田淳一前財務事務次官のセクハラ問題について「(被害女性にはめられたという)可能性があることは否定できない」との同日午前中の同委での自身の発言を“撤回”しました。日本共産党の宮本徹氏への答弁。

 宮本氏は、麻生氏の認識と福田氏への処分は「全く相反する」と追及。麻生氏は処分以来、同様の発言は「していない」と否定しましたが、宮本氏が発言の事実を再度示し撤回を求めると、「指摘のとおりなら撤回させていただく」とようやく“撤回”に応じました。

 宮本氏は、自分で意識せず問題発言を行うところに、“セクハラへの認識は大丈夫か”と懸念される原因があると批判。セクハラを事前防止できなかった責任もただしましたが、麻生氏は「次官の普段の行動を全部細かくチェックできない」などと無反省、無責任な姿勢に終始しました。

 宮本氏は、被害者に同省顧問弁護士の事務所に名乗り出よと求めた調査手法に、同省幹部へのセクハラ防止研修(9日)で講師の女性弁護士が被害者への「配慮の欠如」を厳しく批判したことを示して追及。矢野康治官房長は「主体的に考えていきたい」と今後の課題にすりかえました。

 「誤りがあった、配慮が欠如していたと認めるべきだ」と重ねて迫る宮本氏に、矢野氏は「万全では決してなかった」と認めながら、「配慮の欠如」は認めませんでした。

 最後に宮本氏は麻生氏に「監督責任が果たせなかったと認め、被害女性に謝罪すべきだ」と主張しました。


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