2018年5月11日(金)
解放の米国人3人帰国
米朝首脳会談へ前進
【ワシントン=池田晋】9日に北朝鮮から解放された米国人3人が10日未明、訪朝していたポンペオ米国務長官とともにワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地に到着しました。トランプ大統領夫妻とペンス副大統領夫妻がそろって出迎える異例の対応。トランプ氏は記者団に対し、「非常に大きな成功だ」「素晴らしいことが起こるかもしれない」と述べ、米朝首脳会談に改めて期待を表明しました。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は9日、米政府当局者の話として、3人の解放が米朝首脳会談開催の米側の条件になっていたと報道するなど、同会談へ向けて前進したとの受け止めが広がっています。
トランプ氏は9日の閣議前、記者団に対し、「3日以内」に会談の日時や場所を発表すると表明。南北軍事境界線のある韓国・板門店での開催は否定しました。米テレビCNNは同日、シンガポールでの会談開催へ準備を進めるよう指示を受けたとする米政府当局者の話を伝えました。
ポンペオ氏は帰国の機内で、訪朝が「非常に生産的」だったと説明。首脳会談は1日を予定しているものの、さらに議論の必要があれば2日間に及ぶ可能性もあると述べました。