2018年5月4日(金)
北朝鮮 非核化目標への尽力
中国「全力で支持」
米朝対話の進展希望 外相会談
【北京=釘丸晶】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は2、3の両日、平壌を訪問し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長や李容浩(リ・ヨンホ)外相と会談し、米朝首脳会談や中朝関係の発展などについて意見交換しました。
中国外務省によると王氏は、李氏との会談で、先月27日の南北首脳会談の成功と重要な成果に祝意を表明。北朝鮮が半島の非核化目標に尽力することや、北朝鮮の正当で合理的な安全保障上の懸念の解決、南北双方の関係改善を「全力で支持する」と述べました。
その上で、「米朝対話が順調に行われ、実質的な進展が得られることを希望する」と表明。「北朝鮮と意思疎通を強め、(朝鮮)半島問題の政治解決のプロセスで引き続き積極的な役割を発揮したい」と述べました。
李氏は、「半島北南双方の指導者が行った歴史的会談の意義は重大だ」と述べ、「北朝鮮は中国とともに半島非核化の実現と半島の平和の枠組み確立について緊密な意思疎通を続け、引き続き関係各国との対話を強化したい」と応じました。
王氏はまた、北朝鮮が国情に適した発展の道に進むこと、経済建設に力を集中させることについても支持を表明。政治・外交部門の交流緊密化や、貿易実務の協力推進、文化交流の強化などで一致しました。
中朝関係は、北朝鮮の核・ミサイル開発などで悪化していましたが、金委員長が3月末、北京で習近平国家主席と会談。習近平国家主席の訪朝に向け、協議が進んでいると伝えられています。