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日本共産党

2018年5月1日(火)

噴火後白濁 河川調査

宮崎・えびの 田村貴昭氏 市長から聞き取り

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(写真)白く濁った河川を調査する田村議員(左)と西原市議=30日、宮崎県えびの市

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(写真)村岡市長(左)から聞き取りをする(右側奥から)田村議員、来住県議、西原市議=30日、宮崎県えびの市

 宮崎県えびの市の硫黄山の噴火後に同市の河川が白く濁りヒ素が検出されている問題で30日、日本共産党の田村貴昭衆院議員は来住一人県議、西原政文市議とともに、現地調査と市からの聞き取りを行いました。

 田村議員は、えびの市役所で村岡隆明市長から汚濁した赤子川・長江川水系への市の対策、国への要望などを聞き取りました。市の要請に応えて県が実施した水質調査では、基準値の約200倍のヒ素が検出された地点もありました。宮崎県西諸県農林振興局は「少なくともこれだけ検出されれば、農業用水には使えないだろう」と話しました。

 村岡市長は「今年はコメは諦めてもらって、経営保障をしていった方が良いと思うが、連休明けには水入れ時期なので早く方向性を定めないといけない」と話しました。

 市の職員からは「国から除染の専門家や河川の専門家を派遣してもらえないのか」と切実な要望も出されました。

 田村議員は、昨年法人化した、地元の株式会社「西郷営農」で働く人たちから聞き取りました。社員らは「設立して1年で借金もしていて、収入が無ければ払うあてもなくなる」と語りました。

 田村議員は「営農と取水に対する政治判断、汚濁原因の特定とブロック、英知の集中をしなければいけない。党議員団とも情報を共有し、知見と対策の限りを、えびの市に振り向けてもらえるよう国に求めたい」と話しました。


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