しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月25日(水)

「国益損なう」と罵倒

自衛官暴言で防衛省中間報告 「国民の敵」発言で食い違い

 防衛省は24日、統合幕僚監部所属の幹部自衛官(3等空佐)が民進党の小西洋之参院議員に暴言を吐いた問題で、3等空佐本人から聞き取り調査した内容を中間報告として発表しました。

 防衛省によると、3等空佐は16日に国会議事堂周辺をジョギングしていた際に小西氏と遭遇。以前から小西氏に対し「政府や自衛隊が進めようとしている方向とは違う方向での対応が多いというイメージをもっていた」ことから、「国のために働け」と大きな声で発言したといいます。

 さらに「俺は自衛官だ」と自ら名乗った上で、「あなたがやっていることは、日本の国益を損なうようなことじゃないか」「こんな活動しかできないなんてばかなのか」「気持ち悪い」などと発言。3等空佐は「一国民としての思い」だと弁明しましたが、自ら自衛官であると名乗った以上、文民統制からの逸脱は明らかです。

 一方、小西氏は「おまえは国民の敵だ」と言われたと主張していますが、3等空佐はその発言内容を否定しているといいます。これに関して小西氏は記者団に、「私は現に『国民の敵』という暴言を受けた。組織的な隠蔽(いんぺい)の調査報告だ」と批判。「『国民の敵』という発言を認めると、小野寺五典防衛相や河野克俊統合幕僚長の責任問題になるので、うやむやにしたのではないか」と指摘しました。

 防衛省は、小西氏に対する暴言について「あってはならないこと」と謝罪。引き続き調査して厳正に対処するとしています。


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