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日本共産党

2018年4月25日(水)

政府 セクハラ認定せず

福田次官問題 処分せず辞任了承

麻生財務相「はめられた」に批判

 政府は24日の閣議で、女性記者にセクハラ発言を繰り返していた財務省の福田淳一事務次官(58)の辞任を了承しました。福田氏は同日付で退職。セクハラの認定も福田氏の罷免の処分も行わない決定で、政府全体で今回のセクハラを容認した形となりました。問題発覚後も福田氏を擁護してきた麻生太郎財務相の任命・監督責任と対応責任は重大です。

 麻生氏は同日の閣議後の記者会見で、「事務方のトップが自身のセクハラ疑惑で辞任することになったのは、はなはだ遺憾」とセクハラによる引責だとしながら、福田氏の処分については「セクハラ疑惑の週刊誌報道だけで、セクハラがあったと認定して処分するのはいかがなものか。(福田氏が)はめられて訴えられたのではないかなどと、いろいろな意見は世の中にいっぱいある」と、被害女性を侮辱する発言をしました。女性記者が被害を名乗り出ているにもかかわらず、事実認定しない立場を繰り返しました。

 いまだにセクハラを否定する福田氏を任命した麻生氏は、その対応でも責任重大です。問題が起こった後も「次官に人権はないのか」と福田氏をかばい、「本人が出てこなければどうしようもない」と被害女性に名乗り出るように仕向け、セクハラの二次被害を生み出す対応をとってきました。


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