2018年4月23日(月)
野党結束し政権追い込む
BS番組 小池書記局長が出演
森友・加計疑惑究明を
日本共産党の小池晃書記局長は22日のBS朝日番組「激論!クロスファイア」に出演し、日米首脳会談の評価や森友・加計疑惑、福田淳一財務次官のセクハラ問題への対応などをめぐり、自民党の片山さつき政調会長代理、立憲民主党の福山哲郎幹事長と議論を交わしました。
小池氏は、トランプ米大統領が27日に行われる南北会談で朝鮮戦争の終結を議題にすることに強い賛意を示したことに言及。「朝鮮半島の非核化と平和体制構築を一体で進める方針を示したことは注目すべき方向だ」と強調しました。
一方、片山氏は、今回の会談の目的は「北(朝鮮)、北、北だった。最大限の圧力と、(今後の米朝会談で)拉致問題を取り上げることになったのは大きい」と成果を誇示。小池氏は、安倍晋三首相の外交政策に関し「米国が方針転換すればついて行くだけ。主体的な外交の役割を果たせていない」と指摘しました。
財務省が福田次官のセクハラ「調査」で被害者の女性に名乗り出るよう求めたことについて、小池氏は「被害者の心の痛みをなんとも思っていない。異常な調査だ」と批判。被害者保護がセクハラ対策の最大の課題だと提起しました。しかし片山氏は、麻生太郎財務相を「大政治家」などと称賛しました。小池氏は「麻生氏には福田次官に対する任命責任も監督責任もある上に、事態が発覚してからかばい続けている。辞任すべきだ」と反論しました。
森友疑惑では改ざん前の決裁文書に安倍首相の妻・昭恵氏の動向が記載されるなど、昭恵氏の関与はいっそう濃厚になっています。小池、福山両氏は昭恵氏の証人喚問を求めました。
「昭恵さんはイバンカ(米大統領補佐官)さんと違う。あくまで主婦だ」と強弁し証人喚問の必要はないとする片山氏に対し、小池氏は「では決裁文書になぜ主婦が出てくるのか」と反論。昭恵氏の記述のある決裁文書が改ざんされたのは、“私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員もやめる”との安倍首相の進退答弁(昨年2月17日)に合わせたためだと指摘しました。
加計疑惑で小池、福山両氏は、獣医学部新設を「首相案件」と愛媛県側に述べたとされる柳瀬唯夫元首相秘書官の証人喚問を行うよう主張しました。司会の田原総一朗氏は、疑惑の渦中にいながら安倍首相と訪米した柳瀬氏の行動に疑問を呈しました。
小池氏は「この間の問題で野党の結束が強まっている。一貫して結束した国会対応をし、この力で安倍政権を追い込んでいく」と表明しました。