しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月21日(土)

セクハラ擁護 政権ぐるみ

6野党の有志が財務省申し入れ

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(写真)財務省の担当者にセクハラ問題での申し入れ書を手渡す6野党の国会議員=20日、財務省

 福田淳一財務事務次官のセクハラ発言について6野党の有志議員が20日、財務省に対し、福田次官による謝罪や被害女性に名乗り出るよう求める調査の撤回などを申し入れました。日本共産党から畑野君枝、本村伸子両衆院議員、吉良よし子、辰巳孝太郎両参院議員が参加しました。

 申し入れ書は、福田次官がいまだにセクハラを認めず謝罪もせず、麻生太郎財務相はかばい、安倍晋三首相も同省の対応を容認しているとして「現状は、安倍政権ぐるみのセクハラと言わざるを得ない」と批判。被害者の人権を守る▽抗議するテレビ朝日に不利益を与えない―など5項目を要請しました。

 野党は、麻生太郎財務相が訪米中のため、矢野康治官房長ら財務省幹部との面会を求めましたが、事務方が対応しました。野党はこの対応に納得せず、幹部の執務室が並ぶエリアに向かおうとしたところ、守衛が扉を閉めて阻みました。野党議員は「国民の声をブロックするのか」と抗議しました。

 申し入れ後、メディアの取材に畑野氏は「国民の怒り、被害女性の苦しみ悲しみに門を閉ざすような財務省や国であってはならない。絶対今週中に決着をつけよう」と述べました。立憲民主党の尾辻かな子衆院議員は「被害者を絶対に一人にしない。セクハラで泣き寝入りしない社会をつくっていく」と表明しました。

 申し入れに先立つセクハラ疑惑についての野党合同ヒアリングの冒頭で野党議員は、アメリカ発で世界的に広がっているセクハラ告発運動にならい「#Me Too」と書いた紙を掲げて財務省に抗議しました。女性議員は黒服で統一し、被害者・告発者への連帯の意思を示しました。


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