しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月20日(金)

「首相案件」 説明せよ

紙議員 「加計」文書で農水省に

参院委

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(写真)質問する紙智子議員=19日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は19日の参院農林水産委員会で、加計学園の獣医学部新設をめぐり「首相案件」と記載した農水省内の行政文書や、農水省と首相官邸のやり取りなどについて説明責任を果たすよう求めました。

 愛媛県職員らによる首相官邸訪問の内容を記した文書を農水省が受け取っていたことについて、紙氏は「文書を受け取った2015年4月3日に、事業者が加計学園だと知ったのか」と聞きました。

 池田一樹消費・安全局長は「2015年6月に今治市が特区提案した時点で、加計を事業者として想定できた」と答弁。紙氏は「4月3日に文書が届いたことが抜けていて、納得できない。受け取ったのは誰か、いつ加計だと知ったのか調査するよう要求する」と強調しました。

 紙氏は、文書に柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が四国での獣医学部新設に「農水省も歓迎」との発言が記されていることに対し「柳瀬秘書官から説明を求められたり、意見交換した農水省職員がいるのか」と質問。

 池田局長は「文書に書かれていることは、(農水省の)従来から申し上げたこととちょっと違っている」と述べるにとどまりました。

 紙氏は「相談しなかったら、柳瀬氏はこう言えない」と指摘。斎藤健農水相が、愛媛県の文書を行政文書に該当すると言ったことをとりあげ、「内容が事実かどうか説明すべきだ」と提起しました。

 斎藤農水相は「職員が共有して、公表した以上、行政文書として扱う。中身の真偽については、承知しかねる」と答えました。紙氏は「行政文書として説明責任を果たすべきだ」と強調しました。


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