2018年4月20日(金)

セクハラ問題　人権踏みにじる財務省対応、最悪・最低

志位氏会見　麻生財務相辞任強く求める

　日本共産党の志位和夫委員長は１９日の記者会見で、セクハラ問題で１８日に辞意を表明した福田淳一財務事務次官の罷免を求めるとともに、被害者の人権や尊厳を踏みにじる対応を行った財務省の責任は極めて重いとして、麻生太郎財務相の辞任を強く求めると表明しました。

　志位氏は、福田次官について「辞任でなく罷免すべきだ」と指摘。疑惑を否定している福田氏が「女性と言葉遊びを楽しむようなことはある」と発言していることにふれ、「この時点でアウトだ。辞任ということで自発的な辞意を認めれば、福田氏の『やっていない』との言い訳を認めておしまいになってしまう。政府は、辞任を認めるのでなく罷免すべきだ」と強調しました。

　その上で志位氏は、麻生氏について「二重に責任が問われている。一つはこういう人物を次官にした任命責任であり、もう一つは、問題が起こった後の対応の責任だ。問題が起こったあとの財務省の対応は最悪・最低のものだった」と指摘。被害者に対して、財務省顧問弁護士に名乗り出るよう迫ったうえに、「名乗り出なければ確かめようがない」と居直ったことを挙げ、「セクハラに対するまともな認識もない。加害者の側の言い分を垂れ流し、加害者の側の弁護士に名乗り出ろという。被害者の人権や尊厳を傷つけ、踏みにじる対応をやった責任はとても重い」と批判しました。

　そのうえで「単に任命責任が問われているだけではない。それ以上に、人権と尊厳を踏みにじる対応をやった責任はとても重い。麻生大臣の辞任を強く求める」と表明しました。