2018年4月19日(木)
福田次官が辞意
セクハラ疑惑に反省なし
週刊誌で女性記者へのセクハラ疑惑が報じられていた財務省の福田淳一事務次官が１８日夜、記者会見し、「不徳の致すところであり、職責を果たすことが困難と考え、辞職を申し入れた」と辞意を表明しました。疑惑を否定する福田氏の言い分を擁護し、被害の女性記者に「本人が出てこなければどうしようもない」と調査に背を向けてきた麻生太郎財務相の任命責任が厳しく問われることは必至です。
福田氏は会見で、セクハラを繰り返していたことを示す音声データが自身の声かどうかについて、「録音された声は自分のものかどうかよくわからない」と発言。辞意は事実上セクハラ疑惑を認めたことになるにもかかわらず、「あんなひどい会話をした記憶はない」と、まったく反省を示しませんでした。
セクハラ疑惑をめぐって財務省は、福田氏の報道の内容を否定する「聴取結果」を出し、顧問契約を結んでいる弁護士の調査に対して女性記者に協力を呼びかけていました。しかし、財務省のこうした対応に野党だけでなく政府・与党内からも「国民の感覚とずれている」という声があがるなど批判が強まっていました。
