しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

2018年4月18日(水)

「イラク日報、探索さらに」

参院委 井上氏、「戦闘」記述で政府ただす

写真

(写真)質問する井上哲士議員=17日、参院外防委

 日本共産党の井上哲士議員は17日の参院外交防衛委員会で、16日に防衛省が公表した陸上自衛隊イラク派兵部隊(2004~06年)の日報に「戦闘」の文字が複数記載されていた問題に関し、「さまざまな被害の状況の実態が生々しく書かれている」と述べ、政府の見解をただしました。

 井上氏は、陸自が活動していたサマワの情勢について「散発的な発砲事案があった」とする小野寺五典防衛相の説明に関し「戦闘」という言葉が少なくとも8回記載され、06年1月22日の日報には「戦闘が拡大」などと記載があると指摘。イラク特措法に定めた「『非戦闘地域』に当たらない事態があったのではないか」と迫りました。

 小野寺氏は同22日の日報に「戦闘」の文言があるのを認める一方、サマワの情勢評価を「比較的安定」などとしていたことに言及しました。

 井上氏は、イラク戦争の終結宣言は11年であり、それまではイラク全土で戦闘が行われていたことを挙げ「比較的安定していたからといって戦闘がなかったというのは違う」と反論しました。

 井上氏は、2年半にわたる派兵期間中、部隊の宿営地やその周辺に13回にわたって迫撃砲弾やロケット弾が撃ち込まれていたことに言及し「今回公開された日報には、攻撃が頻発した04年の日報の多くは含まれていない」と指摘。「すべてが明らかになるよう探索、公開を進めるべきだ」と強調しました。


pageup