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2018年4月17日(火)

財務省、事実確認せず

野党ヒアリングで判明

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(写真)財務省セクハラ問題の野党合同ヒアリング=16日、国会内

 財務省は16日に発表した福田淳一事務次官のセクハラ疑惑に対する調査結果について、同日開かれた野党合同ヒアリングで、福田次官への聴取以外、事実確認をしていないことを明らかにしました。出席議員からは、記者クラブ加盟の各社に対して女性記者への調査協力を要請したことについて、根本的事実さえ確認せずに記者クラブに圧力をかけるものだとの批判が相次ぎました。

 同省の柳瀬護参事官は、公表されている音声を福田次官は自分の声と認めているかと問われ、「自分の声と確認できないと言っている」と述べました。また、福田氏が自身の発言を「悪ふざけ」「言葉遊び」としていることへの認識を問われ、「あくまでも次官からの聴取の結果」だとして、「調査は全て弁護士事務所に委託する」との考えを示しました。

 野党側は、弁護士事務所が同省と顧問契約を結んでいることを確認した上で、公正中立な調査にならず、女性記者が訴えたくても困難だと指摘。調査協力の文書は同省からの圧力とおどしになるとして撤回を求めました。柳瀬参事官は「誤解を招いた」などと述べましたが撤回は拒みました。


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