しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月15日(日)

きょうの潮流

 「ぼくは訪れている街でデモが起こっていたら、とりあえず行ってみます」―。ミュージシャンの小沢健二さんが前に自身のウェブサイトでつづっていました▼デモの現場は騒いでいる問題以外にも、その街の暮らしにどんな問題があるのかわかりやすい空間。そこには、じつに多彩で多様なたくさんの人びとが集まってくる。むしろ訪れて怖いのは、デモが起こらない街だと▼「金曜の東京」と題したエッセーです。世界の大都市では抗議行動が起きるのは「普通」のこと。政治や社会の問題にたいして、個々の市民が連帯して意思を示し、要求を実現させていく。それは民主主義の健全な姿でもあるでしょう▼いまや日本にも定着してきたデモ。きのう、曇天の国会前。職場や地域の仲間と、家族や友人たちと。ぞくぞくと集う市民が野党とともに怒りの声をあげつづけました。主権者として、安倍政権の退陣と、あたりまえの政治を求めて▼「ウソをつくな」。ラップに乗ってコールする若者たち。単なる失政にとどまらず、今の政権は人間への信頼や社会の倫理観まで崩してしまう。国の土台を壊してしまう。そんな危機感や緊迫感につつまれていました▼上塗りされていく、偽りとごまかしの日々。「安倍やめろ」のプラカードを手にした女性は「あまりにもひどい光景が毎日のように。黙ってはいられない」。子連れの夫婦は「人として許せない」。いま国会前で全国で。こんな政治は終わりにしよう、みんなで倒そう、政治を変えよう。


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