2018年4月13日(金)
米軍新基地工事着手から1年
「私たちはあきらめない」
シュワブ前 抗議続く
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2017年4月25日の米軍新基地(沖縄県名護市)建設に伴う埋め立て工事着手から間もなく1年。辺野古の海では、大量の砕石とコンクリートブロックで護岸の造成が続いています。しかし、工事は「すでに3年、遅れている」(翁長雄志知事)とみられ、県民の不屈のたたかいも健在です。
「大型クレーンを使って砕石を投下する音を聞くと、宝の海が壊されていくのが分かる。一日も早く工事を中止させ、ウミガメが泳ぐ美しい海を守りたい」
カヌーに乗って辺野古・大浦湾の海上で抗議の声を上げている浦添市の女性(25)は、埋め立て強行に唇をかみしめます。
6月にも土砂を投入するのではないかとも言われていますが、沖縄防衛局が政治的にも技術的にも困難な問題を抱えていることも指摘されています。
工事の設計図や資料を解析している1級土木施工管理技士の男性(52)は「最も深い『C1護岸』予定地は層厚40メートルの超軟弱地盤であることが判明し、ここに総重量7400トンのケーソンを置くことは技術的に困難。地盤の強度はゼロに等しく、県知事の承認が必要な設計変更は避けられない。それでも工事を進める政府は11月の知事選に向け、県民に“あきらめ感”を与えようとしている」と明言します。
3日から資機材の搬入が再開された米海兵隊キャンプ・シュワブの工事用ゲート前でも、「私たちはあきらめない」と抗議の座り込み行動が続いています。
那覇市から毎週、辺野古を訪れている女性(67)は「砕石を積んだダンプカーが入ると悔しいけれど、たたかいの先に未来があると思う。新基地反対の民意はぶれていないし、工事を断念させるために今が踏ん張り時だ」と身を引き締めています。
オール沖縄会議では、毎週水、木、土曜日を集中行動日と位置づけ、25日には「4・25海上座り込み」が取り組まれます。
ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「軟弱地盤や活断層など新基地建設の無謀さが明らかになり、翁長知事が埋め立て承認を撤回する足がかりができている。県民が抗議を続けることが知事を支える力になることに確信を持とう」と行動を呼びかけています。
新基地建設許さない4・25海上座り込み
4月25日(水)午前7時 辺野古集落内「テント2」集合
午後1時 辺野古の浜で連帯集会
主催・ヘリ基地反対協議会
※海上座り込み参加希望者は18日までに(1)氏名(2)連絡先(3)カヌー・抗議船の申し込み希望(選択)をメールでお知らせください。