2018年4月11日(水)
国際観光政策ゆがむ
山添議員 振興法改定案に反対
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参院国土交通委員会は3日、日本から出国する際、1人当たり1000円を徴収する国際観光旅客税(出国税)の使途を定める国際観光振興法改定案を自民、公明などの賛成多数で可決しました。日本共産党は反対しました。
日本共産党の山添拓議員は採決に先立つ質疑で、観光を「成長戦略」の柱に位置付けた安倍政権のもとで、同改定案は、現行法の訪日客を増やす目的規定のうち、「国際相互理解の増進」を削り、「国際競争力の強化」を盛り込むなど、経済成長に偏ったものだと指摘。住民生活をかえりみず大規模開発を加速・推進するゆがんだ政策は、観光立国推進基本法の「“住んでよし、訪れてよし”の基本姿勢に反する」と強調しました。
山添氏は、安倍晋三首相が昨年の施政方針演説で、2020年までに羽田、成田両空港で8万回の発着枠を拡大し、訪日外国人4000万人の目標を実現すると述べたことにふれ、「目標ありきの空港の機能強化だ」と批判。
訪日客がより多くの地方を訪れるために「生活環境を維持するとの合意の上で、地方空港の活用を考えるべきだ」と提言しました。