しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

2018年4月11日(水)

教育現場萎縮させるな

文科省の前川氏授業調査 吉良氏が追及

写真

(写真)質問する吉良よし子議員=10日、参院文科委

 日本共産党の吉良よし子議員は10日の参院文教科学委員会で、前川喜平・前文科事務次官が行った名古屋市立中学での授業について文部科学省が執拗(しつよう)に問い合わせた問題を追及しました。

 吉良氏は、下関市教委が前川氏の講演会の後援を断るなど現場で萎縮が始まっていると指摘し、「現場を萎縮させる調査はあってはならない」と今後の対応について迫りました。林芳正文科相は「萎縮を含め、誤解が生じないようにするのは大前提。丁寧な対応をしていく」と答弁。吉良氏が、現場が外部講師として前川氏を呼んでも「学校や教育委員会が十分な検討をし、適切に配慮が行われれば今回のような調査は必要ないな」と確認すると、林文科相は「そのとおり」と認めました。

 また吉良氏は、文科省が最初の電話調査の際、名古屋市教委に対し「自らの違法行為で停職処分相当」となった前川氏の事実関係を問題視した調査だという今回の調査理由の核心を全く伝えていなかった事実を指摘。「与党議員の言いなりに、なんでもいいから前川氏を呼んだ市教委の弱点を見つけようとする『悪質クレーマー』のような不当な調査で介入した文科省は問題だ。財務省、防衛省、厚労省も含め、政権全体の体質が問われている」と批判しました。


pageup