2018年4月2日(月)
教育的配慮に欠ける
参院委 吉良氏が文科省調査批判
|
日本共産党の吉良よし子議員は3月29日の参院文教科学委員会で、文部科学省が名古屋市教育委員会に対し前川喜平前文科事務次官の公開授業の内容を執拗(しつよう)に問い合わせた経緯を追及しました。
吉良氏は、前回の質疑で「なぜメールで15項目もの質問をすると決めたのか」の経緯を記した資料を要求したが、「なんら回答がない」と批判。林芳正文科相に対し「再発防止をする気がないのか」とただしました。
林文科相は「表現ぶりに誤解を招きかねないところがあり、注意をした」と答弁。吉良氏は「なぜこういう質問が出されたのか、調査がされたのかを含めて解明しないと再発防止にならない」と強調しました。
調査の目的について文科省が「前川前次官は懲戒処分になった方。中学生に適切な教育的配慮が求められる」と繰り返していることに対し、吉良氏は、先入観なしに話を聞いてもらおうという学校の態度こそ「本当の意味での教育的配慮だ」と指摘。出会い系バーの問題などを執拗に問うことこそ「教育的配慮に欠ける調査だ」として猛省を求めました。