しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月2日(月)

沿岸漁業 配分手厚く

参院委 紙氏 TAC制度ただす

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(写真)質問する紙智子議員=3月29日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は3月29日の参院農林水産委員会で、クロマグロの資源管理をめぐり、今年から本格的に行われる罰則付き規制「漁獲可能量(TAC)制度」についてただしました。

 TAC制度は、漁獲枠を超過しそうな場合に漁獲停止命令を出し、違反者に罰則を科すもの。沖合漁業では1月に開始しており、沿岸漁業では7月に始まります。

 紙氏が罰則を設ける理由をただすと、斎藤健農水相は「資源管理の国際約束を順守するため万全の対策が必要」と説明しました。

 紙氏は「沿岸漁業者や関係者の理解は得ているのか。法律で一方的に“罪人”をつくってしまうやり方がいいのか」と質問。長谷成人水産庁長官は「制度への漁業者の理解が得られるよう努める」として、現状では理解が不十分だと認めました。

 紙氏は、TAC制度の漁獲制限により「1隻で年間70キログラム、金額で10万円にしかならず、生活が成り立たない」というマグロだけで操業している漁業者の声を紹介。同制度で農水相が管理する漁業枠を見直し、「沿岸漁業に手厚い配分にすべきだ」と主張しました。


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