2018年3月27日(火)
森友問題 昭恵氏「影響力」 首相認める
改ざん 官邸指示否定できず
参院予算委 辰巳議員
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日本共産党の辰巳孝太郎議員は26日の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐって、安倍晋三首相の妻・昭恵氏のかかわりが「一貫して積極的かつ能動的に行われている」として、昭恵氏の証人喚問を求めました。
辰巳氏は、昭恵氏が森友学園の計画する小学校の名誉校長を務め、小学校建設予定地の前で籠池泰典・諄子両被告(詐欺罪で起訴)と3ショット写真におさまるなど、能動的な行動で学園にかかわってきたことを指摘。昭恵氏がメディアの取材で「誰に対しても良いことをやろうとするときは、私は利用してもいいよと言っている」などと述べていることをあげ、「自身の影響力を十分理解したうえで行動している」とただしました。
安倍首相は「学園の信頼性を高める。これはその通りだろうと思うし、妻もそのように理解していた」と認めました。一方で、「行政そのものに影響を与えることは、まったく考えていない」と強弁しました。辰巳氏は森友学園が国有地取引で窮地に陥った時、籠池夫妻と昭恵氏の3ショット写真が使われたことをあげ、「これで『関与はない』と言われて誰が納得するのか」と強調しました。
また、辰巳氏は決裁文書の改ざんに官邸の指示があったのかを追及。財務省の矢野康治官房長は、安倍首相と麻生太郎財務相の指示は否定したものの、「総理官邸という言葉は適切ではなかった」と述べて、同日に他党の議員に対し行った自身の答弁を修正。官邸の指示については「今、調査をしているので、あったのかなかったのか逐一、報告することは不可能だ」と否定しませんでした。(論戦ハイライト)