2018年3月26日(月)
東京・新宿で大街宣 未来公共など呼びかけ8000人
私たちが政治変える
|
公文書改ざん事件の真相究明、安倍内閣の総辞職を求める大街頭宣伝が25日、東京・新宿伊勢丹前で行われました。市民や学者、各野党の代表が「安倍政権は責任を取るべきです。私たちが声をあげて政治を変えよう」などと訴え。参加した8000人(主催者発表)が、「公的文書を改ざんするな」とコールしました。主催は、「未来のための公共」と「Stand For Truth」です。
伊勢丹前の歩行者天国は、プラカードを手にした参加者や、立ち止まってスピーチを聞く人びとで、百数十メートルにわたって埋め尽くされました。買い物途中に通りがかった東京都武蔵野市の女性(64)は、「私も怒っています。政府は早く真実を話して責任をとってほしい」と話しました。
5歳の娘を連れて参加した東京都江戸川区の女性(37)は、「黙っていたらとんでもない社会になるような気がして、初めて参加しました。うそをつくような政治はたくさんです」と話しました。
スピーチした大学生で「未来公共」の女性は、この日に行われた自民党大会で安倍首相が改憲への意欲を語ったことにふれ、「ちょっと待ってほしい。改ざん事件の責任もとらないで、改憲なんてどういうことでしょうか」と指摘。「責任を取る気がないなら、私たちの手で終わらせましょう。まともな政治を、私たちがつくっていこう」と呼びかけました。
立教大学教授の香山リカさんは「安倍政権退陣に追い込んで、みんなで良い国をつくっていこう。歴史に残る2018年にしよう」と訴え。大学院生の諏訪原健さんは「私たちにも政権を変える責任がある。私たちが声をあげ、行動すれば変わる」と語りました。
日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の篠原豪衆院議員、民進党の小川敏夫参院議員、自由党の野沢哲夫東京1区総支部長、社民党の佐藤あずさ八王子市議がスピーチしました。
志位委員長がスピーチ
政党代表のスピーチでは各党が、そろって疑惑の徹底究明と内閣総辞職を求めました。
志位氏は、公文書改ざんを「知らなかった」と居直る安倍晋三首相に対し、「知っていたらすぐにアウト。こんな大事なことを知らなかったら、これも行政の最高責任者としてアウトです。責任をとって内閣総辞職を」と訴え。27日に証人喚問が行われる佐川宣寿前国税庁長官だけでなく、安倍首相の妻・昭恵氏らすべての疑惑当事者の証人喚問で真相究明をやり抜こうと呼びかけました。
改ざん前の文書やこの間の国会論戦を通じて、「間違いなく言えることが二つある」として、(1)財務省が、森友案件を安倍首相夫妻が関わっている特別な案件――「安倍案件」として認識し処理していた(2)昭恵氏が登場すると国有地の特例的な貸し付けに向けて事態が急に進んだと指摘。「この二つの事実をみても、『関係ない』とシラを切り続けることはもはや許されない」との訴えに「そうだ」の声がいっせいに上がりました。
志位氏は、同日の自民党大会で安倍首相が自衛隊明記の9条改憲を宣言したことに対し、「憲法を壊してきた安倍首相に憲法を変える資格はない。首相がやるべきは憲法を変えることではなく、総辞職だ」と訴えました。(スピーチ全文)