しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年3月24日(土)

授業照会 前例ない政治家介入

文科省に野党ヒアリング

 文部科学省が自民党議員の照会に応じて、前川喜平前事務次官を招いた名古屋市立中学校での授業に介入した問題について、国会内で23日、開かれた野党6党の合同ヒアリングで文科省は、政治家の照会で個別の教育内容に問い合わせた前例を示すことができませんでした。これまで政治家案件がなかったとすれば前代未聞の事態であり、過去にもあったとすれば文科省として公表できない大問題だということになります。

 文科省は、これまでに個別の教育内容に問い合わせた事例を3件示しました。保護者の問い合わせや報道をきっかけとしてのものでした。

 日本共産党の畑野君枝衆院議員が「今回以外に政治家からの問い合わせで、こういう調査をしたことはあるのか」と質問。文科省側は一般論として「政治家の問い合わせに、必要があると判断した場合には教育委員会に問い合わせることはある」と言うだけで、事例があるとは言えませんでした。

 文科省は、質問メールの表現について「全体的に圧力を与えかねない」と認めていますが、当該の名古屋市教育委員会に謝意を伝えていないことも明らかになりました。


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