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日本共産党

2018年3月12日(月)

原発ゼロ☆国会前大集会

志位委員長のあいさつ

 日本共産党の志位和夫委員長が11日、「原発ゼロ☆国会前大集会」で行ったあいさつ全文は次の通りです。


原発再稼働と一体に被災者切り捨て――血も涙もない政治変えよう

写真

(写真)国会前大集会でスピーチする志位和夫委員長。左端から藤野保史衆院議員、吉良よし子参院議員、右端は山添拓参院議員=11日、国会正門前

 みなさん、こんばんは(「こんばんは」の声)。日本共産党の志位和夫です。(拍手)

 私は、大震災と原発事故から、ちょうど7年目の節目の日にあたって、犠牲となられた方への哀悼の意を表するとともに、すべての被災者の方々にお見舞いを申し上げます。

 福島県では、7年がたつというのに、県の発表でも5万人以上の方が避難生活を強いられています。原発事故関連死は2200人を超え、直接死をはるかに上回っています。これらは、原子力災害がどんなに恐ろしいものであるかを示すものではないでしょうか。

 ところが安倍政権は、「自主避難者」の方に対する支援を打ち切る、血も涙もない被災者切り捨て政治をやっています。原発再稼働と一体に被災者切り捨て政治を進める安倍政権こそ、福島復興の最大の障害となっているのではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 すべての被災者の方々の生活と生業(なりわい)が再建される日まで国と東電は責任を果たせ――このことをご一緒に求めていこうではありませんか。(大きな拍手)

野党4党の原発ゼロ基本法案――国民多数の声にたった画期的な法案

 一昨日、共産党は、立憲民主党、自由党、社民党のみなさんとご一緒に、原発ゼロ基本法案を国会に提出しました(拍手)。大変うれしいことです。(拍手)

 この法案は、立憲民主党のみなさんがつくったものですが、政治の意思として「原発ゼロ」を決断する、動いている原発はすみやかに止める、再稼働はいっさい認めない、2030年までに再生可能エネルギーを4割以上にする――これらが中身となりましたから、私たちの立場とも完全に一致しまして、私たちも共同提案に加わることにしました。(大きな拍手)

 国会史上初めて、原発ゼロ基本法案が提出された。画期的じゃないでしょうか(拍手)。私は、ご苦労いただいたすべての政党のみなさん、小泉純一郎さん、細川護熙さんを顧問とする「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)の即時原発ゼロの提案、そして雨の日も風の日も、この6年間、毎週金曜日、「原発ゼロ」「再稼働反対」を訴え続けてきた首都圏反原発連合のみなさんのがんばりに心からの敬意を申し上げたいと思います。(大きな拍手)

 どんな世論調査をやっても、再稼働反対は5割から6割と、揺るがない多数派です。原発ゼロ基本法案は、国民多数の声に立ったものだと確信しています。みんなの力で実現しようじゃありませんか。(大きな拍手)

森友文書改ざん――経過と責任の徹底究明、安倍内閣の退陣を求める

 最後に、国会はいま、大変なことになっています。

 森友文書の改ざん問題で佐川国税庁長官が辞任しました。今日は、財務省が改ざんの事実を認めるという報道がされています。「佐川氏の指示」で(改ざんが)行われたという報道もあります。

 しかし、みなさん。役人が、犯罪行為になるような公文書の改ざんを、「自発的」な意志で「指示」するなんていうことがあり得るでしょうか。あり得ないことじゃないですか(「そうだ」の声、拍手)。誰が考えたって、役人が勝手にそういうことをやることはありえない。

 佐川氏一人にすべての責任をかぶせて、「幕引き」するなどということは、絶対に許されないという声をあげようじゃないですか。(大きな拍手)

 どういう政治的圧力が働いたか。これが解明すべき肝心な点です。一体、誰のための改ざんだったのか。森友学園で名誉校長を務めていた安倍昭恵さんのために、やったのではないか(「そうだ」の声、拍手)。誰でもそう考えるじゃないですか。

 改ざんの経過と責任を、徹底的に追及しようじゃありませんか。佐川さんには国会に出てきてもらおうじゃないですか。昭恵さんにも出てきてもらおうじゃないですか。(「そうだ」の声、拍手)

 そして、みなさん。立法府に行政府がうそをついていた。これは絶対にやってはならないことなんです。これでは国会審議はなりたちません。議会制民主主義が成り立たない。だから、改ざんが事実ということになれば、麻生財務大臣が辞めるだけではすみません。安倍内閣に退陣してもらおうじゃありませんか(「そうだ」の声、大きな拍手)。そのために頑張り抜くことをお約束して、ごあいさつとします。ともにがんばりましょう。(大きな拍手)


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