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日本共産党

2018年3月7日(水)

「森友学園」疑惑 水増し知っていた?

建設費 国交省ごまかし

衆院委 宮本氏追及

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(写真)質問する宮本岳志議員=6日、衆院国交委

 学校法人「森友学園」の小学校建設をめぐる国の補助金詐取事件で、国土交通省が学園側の建設費水増しを知りながら、補助金給付ありきで黙認していた疑いが浮き彫りになりました。日本共産党の宮本岳志議員が6日の衆院国交委員会で追及しました。

 事件は、同学園前理事長の籠池泰典被告らが、木造校舎建設への補助金申請で、実際は約14・5億円だった建設費を約22億円に水増しし補助金約5600万円をだまし取った疑いで、大阪地検特捜部が捜査しているもの。

 宮本氏は建設費をめぐり、今年に入って開示された森友疑惑に関する財務省近畿財務局の法律相談文書によれば、「4億円」との認識で話が進んでいたと指摘。学園への国有地売却について議論した第123回国有財産近畿地方審議会でも、「(建設費は)十数億はかかるはず」と、4億円との対比で懸念が出ていたと強調しました。

 その上で、第123回の審議会に、国交省大阪航空局の奥田薫空港部長が出席していた事実を示し、「国交省は建設費用が4億円だと知っていたのではないか」と迫りました。

 国交省航空局の蝦名邦晴局長は「奥田部長に確認したところ、審議会開催時点で4億円だった記憶はないということだ」とごまかしました。「その後の時点では知っていたのか」と重ねて聞いた宮本氏に対し「確認したい」と述べました。

 石井啓一国交相は、補助金審査の担当が同省住宅局であることを理由に、「(住宅局と)大阪航空局等との情報共有は特になかった」と居直りました。

 宮本氏は、確認できる機会は何度もあり、「『知らなかった』『だまされた』では済まされない」として、奥田部長の証人喚問を求めました。


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