2018年3月3日(土)
翁長知事 サンゴ移植延長不許可
辺野古 特別採捕許可は失効
沖縄県の翁長雄志知事は1日、沖縄防衛局が2月27日に申請していた名護市辺野古新基地建設に伴うオキナワハマサンゴの特別採捕(移植)許可の変更申請を不許可にしました。
防衛局は2月16日、翁長知事からオキナワハマサンゴ1群体の特別採捕の許可(許可期間=2月16日から3月1日)を得ていました。
しかし防衛局は先月21日、このサンゴに「食害がある」と県に報告。県は23日、環境監視等委員会(防衛省設置)の助言を得て「十分慎重に対応を」と指摘していました。これをうけ防衛局は27日に許可期限の3月1日を4月30日まで2カ月程度延ばすよう変更申請を出していました。
これに翁長知事は不許可決定をしました。防衛局から示された変更理由では「変更しようとする期間の妥当性を判断できない」としました。県水産課は期間の妥当性も含め「環境監視等委員会の助言を得るのが妥当」だとしています。
県が1日までに期間延長を認めなかったことで、特別採捕許可は失効しました。
この日、防衛局は新たにオキナワハマサンゴ5群体1件、同サンゴ3群体1件、ヒメサンゴ1群体1件の特別採捕を申請しました。翁長知事は先月16日に特別採捕を許可した際、この採捕の結果を踏まえて、それ以降の新たな申請がなされるべきだとの考えを示していました。それを待たずに新たな申請を出してきたことについて県水産課は「この点も審査において考慮される」としています。