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2018年3月3日(土)

東京MXテレビ

「ニュース女子」月内終了へ

沖縄への偏見あおると批判の声

 沖縄県の米軍基地建設反対運動を取り上げた東京MXテレビの情報バラエティー番組「ニュース女子」に批判が出ていた問題で、同局は1日、番組の放送を3月末で終了すると発表しました。

 「ニュース女子」は、化粧品会社「DHC」がスポンサーとして番組枠を買い取り、子会社の「DHCテレビジョン」が取材・制作し、完成版をMXが放送する「持ち込み番組」。

 問題になったのは昨年1月2日放送分で、米軍ヘリパッド建設反対運動について、「日当をもらっている」「テロリストみたい」などと報道。放送直後から、「デマで誤解と偏見をあおった」「差別的な発言があった」として市民団体が抗議行動を続けています。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は昨年12月、現地調査もふまえ、中核的な事実の裏付けがなく、MXが番組内容を検証する「考査」も機能していなかったとして、「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表しました。

 MXによると、「放送責任を明確にするため、番組の制作主体を同局に移したいと、スポンサーに申し入れ、協議したが不調に終わった」としています。

 「ニュース女子」をめぐっては、「テロリストの黒幕」などと報じられた人権団体「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉さんの申し立てにもとづいて、審理を重ねてきたBPOの放送人権委員会の審理結果が8日に公表されます。


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