2018年3月2日(金)
築地市場再整備せず
都議会答弁 小池知事「守る」覆す
東京都の小池百合子知事は1日の都議会本会議で、築地市場(中央区)を10月11日に豊洲新市場(江東区の東京ガス工場跡地)に移転した後、築地市場を「中央卸売市場として再整備する考えはない」と明言しました。都民ファーストの会の増子博樹幹事長の代表質問への答弁。
増子氏は、新市場用地で高濃度の汚染物質が検出されているにもかかわらず、10月に新市場を開場するという都の方針に対し「土壌汚染問題や、盛り土がなかった問題で、多くの時間を要した市場問題に一つの節目が付き、大きな一歩となった」と賛美しました。
小池知事は「豊洲市場を継続的に中央卸売市場として運営し、日本の中核市場として育てていく方針で、築地市場跡地を中央卸売市場として再整備するとは考えていない」と答弁しました。
小池知事は昨年6月に豊洲移転の「基本方針」を発表した時には「築地は守る、豊洲は活(い)かす」「市場としての機能が確保できるための方策を見いだしたい」と発言。方針でも築地市場について「仲卸の目利きを活かしたセリ・市場内取引を確保・発展」と明記していました。