2018年2月23日(金)
核兵器禁止条約 英上院で討論「明るい兆し」
英議会上院は20日、国連の核兵器禁止条約に関する討論を行いました。同条約に対する政府の立場をただす形で行われた討論には10議員が参加。「核兵器禁止条約に英国が署名する第一歩になりうる」(キリスト教指導者らの声明)と歓迎されています。
討論を主導したミラー議員(自民党)は、122カ国の賛成多数で採択された核兵器禁止条約は、核保有国が軍縮義務を順守してこなかったことへの「世界の大多数の国の失望の結果」だと指摘。英国が核軍縮で役割を果たすよう促しました。
英国教会チェルムスフォード主教であるコトレル議員は、「核兵器は道義に反する」と強調。核保有国による核軍縮が進まないなか国連が核兵器禁止条約を採択したことは、「最も明るい兆し」だと語りました。
同議員は他のキリスト教指導者とともに、政府に核保有国として最初に条約に署名し「道義的なリーダーシップを発揮せよ」と公開書簡(19日)に名を連ねた1人。クラスター爆弾や化学兵器の禁止を例に、「核兵器に関する道義的な議論も同様にわれわれを突き動かすものだ」と述べ、核兵器禁止条約への署名を促しました。