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2018年2月6日(火)

辺野古新基地反対 「絶対あきらめない」

名護 市民、力込め 決意新た

 「絶対にあきらめない。またここから頑張ろう」。4日投開票された沖縄県名護市長選で稲嶺進候補が敗れましたが、辺野古新基地建設に反対し、辺野古・大浦湾の海上や、米軍キャンプ・シュワブゲート前の現場でたたかう人たちは無念の思いを切り替え、新基地押しつけの安倍政権に抗してたたかい抜こうと決意を新たにしました。

 市議補選をたたかったヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は4日夜、市内の事務所で「相手が辺野古問題を覆い隠していることを争点化しようと一生懸命やりましたが、相手の基地隠しを十分鮮明にできなかった」と悔しさをにじませながら、ともに奮闘した仲間たちに感謝を述べました。

 さらに、1997年に新基地建設の賛否を問い、過半数が「新基地ノー」の民意を示した市民投票が“精神的な支柱”となり、20年以上にわたりたたかい「オール沖縄」が形づくられてきたと指摘。これまでの歴史を振り返り「現場に戻り、現場が状況を変えていくと信じて日本政府とたたかっていきたい」と力を込めました。

 地元紙などの合同出口調査では、辺野古新基地反対が64・6%に上っています。安次富氏が「市民の声を背景に、海でも陸でもたたかっていく。あきらめたら相手の思うつぼ」と強調すると、事務所は「そうだ」「立ちあがろう」との声であふれました。オール沖縄会議やヘリ基地反対協が国際的な団体から平和賞を受賞したことにふれ、「国際社会でも評価されている非暴力の抵抗運動を持続して団結し、知事選で勝ち、何としても新基地を止める」と決意を表明。「明日の朝、ゲート前に行くよ」と不屈の表情を見せました。

 抗議船船長の仲宗根和成さん(38)は「現場で国が強権的に何でもやってくるのを見ている。さらに強行してくるなら現場で監視して、全国の仲間の思いも受けながら、新基地を止める行動をしていく」と話しました。

 船やカヌーに乗ってたたかっている男性(24)は「基地ができて出撃基地になり戦争に巻き込まれる人が出るような名護にしたくない。おかしいことはおかしいと声を上げ続けていきたい」と海に出る意気込みを語りました。

 「ヘリ基地いらない二見以北十区の会」の女性(70)は「現場のたたかいで工事を遅らせて、知事選で勝って取り返したい。この悔しさをバネに絶対に止める。心一つにますます頑張りたい」と前を向きました。

ゲート前100人が抗議

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(写真)ゲート前で「沖縄 今こそ立ち上がろう」を歌う人々=5日、沖縄県名護市

 沖縄県名護市長選から一夜が明けた5日、米海兵隊キャンプ・シュワブの工事用ゲート前では、選挙結果の悔しさを晴らすように約100人が「新基地建設は許さない」と抗議の声を上げました。

 「今日は5人くらいしか集まらないかと思った」と目を見張った沖縄県統一連の中村司代表幹事は「今年は県知事選もあり、現場での座り込みも強化する必要がある。私たちは新たな決意に燃えなければならない」と団結を呼びかけました。

 市議補選で惜敗した安次富浩さん(ヘリ基地反対協議会共同代表)も現場を訪れ、たたかいはこれからだと激励しました。


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