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日本共産党

2018年2月4日(日)

なんだっけ

一般教書演説って?

 Q 米国のトランプ大統領が一般教書演説をしたっていうニュースを見たけど、一般教書演説って何だっけ?

 A 米国の大統領が年の初めに、国家の現状、内政や外交の展望と方針などについて連邦議会で説明するものだよ。1月最後の火曜日に行われることが多い。副大統領や上下両院議員、最高裁判所判事、各省長官、統合参謀本部の将官ら、行政、立法、司法の三権と軍の首脳がこぞって参加するんだ。

 Q 「教書」っていうのはどういうこと?

 A 大統領が方針や政策を議会に伝える報告のことだ。2月に提出される予算の方針を示す「予算教書」と、経済の現状と対策を示す「大統領経済報告」と合わせて三大教書と呼ばれているよ。中でも一般教書は合衆国憲法で課された大切な任務だ。一般教書だけは、議会による特別な招待の下で、口頭で演説することが慣例となっている。大統領が議会で演説するのはこの時だけなんだ。

 Q そうなんだ。いつから始まったの?

 A 初代大統領のワシントンが1790年1月に議会で演説をしたのが最初だ。ところが、3代大統領のジェファソンが「国王のような演説は必要ない」と、報告を文書で届けるだけにした。1801~1912年は、演説ではなく文書を届けるだけになった。1913年にウィルソンが議会で演説する方式を復活。23年のクーリッジの演説で初めてラジオ中継され、トルーマンの47年から演説がテレビ中継されるようになった。

 (2018・2・4)


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